Let's  cook  Thailand

 タイの街から屋台が消える!?

タイの屋台料理は、とにかく人々の需要があるので値段もそんなに高くなく、下手に家庭で毎日の食事を人数分作るよりも安くあがってしまうのである。
 例えば私の自宅近所にある屋台街では、量は決して多くないもののラーメン(クイッティアオ)が一杯20バーツ(≒57円)、量はあるチャーハン(カオ・パット)が一皿25バーツ(≒70円)程度である。しかも、どの屋台も専門の料理ジャンル(鶏ご飯、ラーメン、お菓子 etc)だけで商売しているのが殆どなので、味に外れは少ない。(たまに悲しくなる位、“大外れ”の時もあるが…)

バンコク市内には至る所に屋台街があり、連日連夜賑わいを見せている。買ったその場で食べるも良し、袋や箱に入れて持ち帰るも良しのシステムで慣れればとても便利である。

 ところが、この屋台、出店している場所は、よく見れば(よく見なくても分かるが)だいたい公道(歩道)の上である。日本は公道で商売をしようと思えばそれこそ大変であろうが、タイでは一部を除いて見逃されているのが実情である。許可証は一応あるようだが、やはりそこはタイ、徹底されていない。
 タイの法律はどうなっているのかと調べてみると、日本と同じく「許可無くしては禁止」。しかし、基本的に土地代のかからない公道で商売をするから、料理の値段が低く設定出来、またこの商売で生計を立てている人々と共に、日常の食費が助かっている人々が沢山いることも確かなのである。

 反対にデメリットは何かというと一言で言えば「環境」と「景観」の2点。 ただ、この「景観」というのがなかなか判断がむずかしい。観光王国でもあるタイにとって路上に立ち並ぶ「屋台」は邪魔なのか、あるいはタイ独特の雰囲気を出し観光客を呼び集める風景となっているのか、いずれとも言える。

 タイの一部の役所は違反金という名目でショバ代(場所代)をとっている、と聞いたことがある。数年前には、先の「景観」を守るため『指定曜日の屋台出店完全禁止条例』なるものが施行され、警察の大規模な取締りが行われたそうだが、屋台だけでギリギリの生活を支えているタイの庶民が裕福な階層に属する政治家たちが決めた法律など「はい、分かりました」と守るはずも無く、
これまた庶民の大規模な反対にあい、あっさりとその条例は無くなってしまった。

さすが、タイ。政府になんと言われようと、自分達の生活を守るためには違反でも何でもするタイの人たち。

 この屋台がタイの路上から姿を消すことは、どれだけタイが経済発展しようと
もあり得ないだろうと私は思うのだか・・・。

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